フットサル・ロボIIを組み立てよう

■うまく動かない!失敗例

毎年のお問い合わせランキング1位は、「フットサル・ロボIIが前に進まない」。

一言で「進まない、動かない」といっても、くわしくお話をうかがうと、

 ・全く動かない。

 ・左右には動くけど、前に進まない。

 ・手づくりモーターはピクピク動く。

 ・モーターの回転がおそくて、すぐに止まる。

など、フットサル・ロボIIの様子にはバリエーションがあります。

 

   動かない原因のランキングを作ると、

1位 かん電池の残量が減っている。

左右には動くから電池が残っていると思われがちですが、手づくりモーターを動かすには、左右回転用のモーターよりも大きな電流が必要です。
電池の残量が減ると電流ちが下がってくるので、「左右には動くけど、前に進まない」という状態になります。

学校から持ち帰った電池は、授業での実験で残量が大きく減っていることがあります。
動かない場合、動きが悪い場合などは一度新しいかん電池にかえてみてください。(2本同時に、同じメーカーのマンガンかん電池にかえること)

2位 200回まきコイルのエナメルがきれいにはがれていない。

「だいたいはがれた」「ほとんどはがれた」では不十分です。
エナメルが残っていると、そこからは電気が流れません。回路が止まってしまうので、手づくりモーターの動きも止まります。

左右に動くモーターは完成品で別回路なので、上記のえいきょうを受けずに動きます。

一度手づくりモーターをフットサル・ロボから外してみて、エナメルがきれいにはがれているか、確かめてください。

「エナメルをきれいにけずる」の動画も参考にしてください。
ついでに、「けずった線をコイルにまきつける」も確にんしましょう。まちがい、多いです。

3位 接触不良(せっしょくふりょう)

電気の流れがどこかで止まってしまい、動かない、動きが悪いという状態です。

2位のエナメルがきれいにはがれていないも接触不良なのですが、3位はそれ以外の原因です。
種類が多くてしぼれない、とたん当者が申しております。ということは、1位と2位がほとんどなのかな?

配線まちがいは、ほとんど無いそうです。みなさん、問い合わせの前にしっかりチェックしてくださっているんですね。うれしいです。

 

1.電池の残量が少ない。

 状態:左右には動くけど、前に進まない。モーターの回転がおそい。全く動かない。ピクピク動く。

 解決方法:電池を新しいものにかえる。

2.配線まちがいで電流が逆向きに流れている。

 状態:左右には動くけど、前に進まない。全く動かない。ピクピク動く。モーターが逆に回る。

 解決方法:配線のまちがいがないか確にん。磁石の向きが説明書の通りか確にん。電池の向きを確にん。

3.グリスのつけすぎ。

 状態:左右には動くけど、前に進まない。モーターの回転がおそい。全く動かない。ピクピク動く。

 解決方法:グリスをふき取る。まぁまぁきれいにふき取っても少し残るので、まぁまぁきれいにふき取りましょう。

ごまつぶくらいの量が適量 このくらいだと多い
  ごまつぶくらいの量が適量。   このくらいだと多い。

 ↓グリスをつけすぎた例

元々のグリスの固さ、温度、ホコリのつき具合などによっても変わるが、グリスが多いとベタベタがブレーキになってしまう。

グリスをつけないでいると、回転のまさつでブラシにあながあき、ブラシを使用できなくなる。

4.ブラシが変形している。(開きすぎ)

 状態:左右には動くけど、前に進まない。モーターの回転がおそい。全く動かない。ピクピク動く。

 解決方法:ターミナルを差しこんだ状態で角度の確にんをする。
      ターミナルを差しこんだ状態で、正しい形になるようブラシの角度を調整する。

すき間が5mmくらいになると、開きすぎで接触不良になる

↓正しい角度の目安。

正しい角度の目安。わずかにすき間が開く

5.ブラシが変形している。(くっつきすぎ)

 状態:左右には動くけど、モーターの回転がおそい。ピクピク動く。

 解決方法:ターミナルを差しこんだ状態で角度の確にんをする。
      ターミナルを差しこんだ状態で、正しい形になるようブラシの角度を調整する。

ブラシにすき間が無く、おし合っていると、モーターの回転をさまたげる。かた方はずしてみて、中央よりもはみ出すようなら、しまりすぎ。

 ↓正しい角度の目安。

正しい角度の目安。わずかにすき間が開く